日本で食べられる美味しい食用カニの種類まとめ|味や値段の相場はどれくらい?

現在日本で獲れるカニは1000種類ほどいますが、「おいしい」と感じるカニは実はほんの一握り。

今回は日本で食用としてネット通販や店頭で販売されているカニを、ざざーっと一覧表にしてみました。それぞれ味や旬、おすすめの食べ方から1匹あたりの相場の値段まで掲載しているので、

『どのカニを選べばいいのかわからない!!』

『こんな食べ方をしたいけどどのカニが向いているのかわからない!』

という方はぜひ参考にしてみてください。

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タラバガニ(たらばがに、鱈場蟹)

タラバガニは日本の3大カニの中で最も大きく、別名「カニの王様」と呼ばれています。体が大きく淡白な味わいなため、ガッツリたくさん量を食べたい人向きのカニです。

名称 タラバガニ
英語 red king crab
分類 ヤドカリ科目タラバガニ科
近種 花咲ガニ、アブラガニ
見た目 全身に短いトゲがあり、足は太く甲羅は丸みを帯びた五角形
 大きさ 大きいものだと足を広げると1mを超す個体もいる
 メスの扱い 日本では捕獲が禁じられており、流通しているものはほとんどがロシア産
淡白であっさり、薄味
かにみそ ドロドロと油っぽく生臭いため食用には不向き
食べ方(調理法) カニ鍋(かにすき)、塩茹で、蒸し
漁期 1~5月、9~10月
甘さ重視なら4~5月、身の詰まり(身入り)重視なら11月~3月
 値段(相場価格) 1杯(1匹)3000円~10000円ほど

 

ズワイガニ(ずわいがに、楚蟹)

ズワイガニは体にトゲが少なく、すらっと伸びた長い足を持つことから英語圏では「Queen crab(女王様のカニ)」「Snow crab(雪のカニ)」と呼ばれています。地域ごとにブランド名があり、島根県や鳥取県産のものを「松葉ガニ」、福井県産のものを「越前ガニ」と呼びます。

名称 ズワイガニ
英語 Queen crab/Snow crab
分類 十脚目ケセンガニ科
近種 紅ズワイガニ、大ズワイガニ
見た目 全体的にトゲが少なくすべすべ。甲羅は膨らみのある三角形。
大きさ 大きいものだと全長70cmほど
メスの扱い オスの半分ほどの大きさまでしか成長しないため1杯数百円~と比較的安価。
甘み・旨みが強い
かにみそ 非常に濃厚で美味
食べ方(調理法) 刺身、すし、カニしゃぶ、塩茹で、蒸し、かに鍋
漁期 10月~5月
11月~5月
値段(相場価格) 1杯(1匹)3000円~8000円ほど

 

毛ガニ(毛がに、毛蟹)

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毛ガニはタラバガニやズワイガニに比べ体が小さい分、身も少なめで、食べるのがやや面倒なことも相まって人気はトップ2に押され気味です。しかしながらその上品な味わいとカニ味噌のコク深さには根強いファンも多く、1度食べたら病みつきになる人続出です。

名称 毛ガニ(別名オオクリガニ)
英語 Hair crab
分類 カニ下目クリガニ科
近種 クリガニ
見た目 体全体に短く硬い毛が生えている。甲羅は四角形。
大きさ 甲羅は10cm前後と小ぶり
メスの扱い 資源保護のため捕獲禁止
繊細で甘みが強い
かにみそ カニの中でもっとも濃厚でコクがある
食べ方(調理法) 焼き、塩茹で、蒸し
漁期 1年中
12~2月
値段(相場価格) 1杯(1匹)2000円~8000円ほど

 

花咲ガニ(ハナサキガニ、花咲蟹)

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「花咲ガニ」という名前は、北海道根室市花咲港でよく水揚げされ、また茹でると花が咲いたように鮮やかな赤色に変色することから付けられました。身もかにみそも濃厚ですが少々油っぽさを感じるため、好きな人と嫌いな人がはっきり分かれます。

名称 花咲ガニ(昆布ガニ)
英語 Blue king crab
分類 ヤドカリ科目タラバガニ科
近種 タラバガニ
見た目 体全体が長く太いトゲで覆われており、甲羅は逆ハート形
大きさ 甲羅は縦15cm×横15cmほど
メスの扱い 味は劣るが卵持ち(子持ち)はオスより高値がつくことも
濃厚だが油分が多く、たくさん食べるには不向き
かにみそ 独特な味わいでクセが強い
食べ方(調理法) 鉄砲汁、塩茹で、塩焼き
漁期 3月~9月
7月~9月
値段(相場価格) 1杯(1匹)3000円~7500円ほど

 

紅ズワイガニ(紅ずわいがに、紅楚蟹)

 height=紅ズワイガニは本ズワイガニに比べ身の詰まりが悪く、また水っぽさを感じることからブランドガニの約5分の1ほどの破格値で売られていることが多いカニです。ただ味はズワイガニと同じく甘さがあり、かにみそも濃厚なことから「とにかく安くカニを食べたい!」という人向きです。

名称 紅ズワイガニ(香住ガニ)
英語 Red snow crab
分類 短尾科目ケセンガニ科
近種 ズワイガニ、大ズワイガニ
見た目 ズワイガニに似ているが茹でる前から赤いのが特徴
大きさ 甲羅だけで12cm前後
メスの扱い 資源保護のため漁獲禁止
甘みはあるが水分が多い
かにみそ 甘み、旨みがある
食べ方(調理法) 塩茹でが一般的
漁期 9月~6月
12月~1月
値段(相場価格) 1杯(1匹)700円~

 

ワタリガニ(わたりがに、渡り蟹)

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3大カニと比較すると知名度・流通量ともに劣りますが、身の旨さ、甘さは負けてはいません。味は絶品なので、「いつもと違うちょっと変わったカニに挑戦したい!でも失敗はしたくない!」という方におすすめです。

名称 ワタリガニ(ガザミ)
英語 Swimming crab
分類 カニ下目ワタリガニ科
近種 ジャノメガザミ、台湾ガザミ
見た目 足を中心にまばらに水玉模様があり、1番後ろの足が平べったい
大きさ 甲羅だけで15cm以上あり大型
メスの扱い オスより小ぶりだが子持ちカニのうまさは格別
甘みが強く非常に美味
かにみそ 濃厚で旨みたっぷり
食べ方(調理法) 味噌汁、蒸し、塩茹で、焼き
漁期 秋~冬
秋~冬
値段(相場価格) 1杯(1匹)500円~4000円ほど

 

クリガニ(くりがに、栗蟹)

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毛ガニに非常によく似た見た目・味であることから、しばしば「毛ガニ」と表記して販売されているクリガニ。毛ガニよりも小さめで身が少ないことから安価で手に入れることが出来ますが、味は毛ガニに匹敵するほどだと称されます。「毛ガニには手は出せないけどうまいかにみそが食べたい!」という方はクリガニを試してみては。

名称 クリガニ(サクラガニ、桜蟹)
英語 Horse crab
分類 十脚目クリガニ科
近種 毛ガニ
見た目 上から甲羅を見ると栗の形をしている。毛ガニより色が濃い。
大きさ 甲長8cm前後と毛ガニよりやや小ぶり
メスの扱い 漁の規制などは特になし。内子が絶品。
毛ガニに劣らず甘みが強く美味。磯の風味を感じる。
かにみそ 濃厚でうまみがある
食べ方(調理法) 塩茹でが一般的。殻ごと入れて味噌汁のだしにも◎
漁期 通年
4~5月
値段(相場価格) 1杯(1匹)600円~2000円ほど

 

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