「カニはプリン体が多いから痛風になる」は本当か?検証してみました

痛風は、ある日突然体の節々に激痛が走るようになる病気です。

発症する原因は食品の中に含まれる「プリン体」

 

「カニはプリン体が多いから食べると痛風になる!」というような噂をよく聞くのですが、果たして本当でしょうか?しっかりと根拠のある資料を見ながら検証してみました。

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カニは本当にプリン体が多いのか調べてみた

公益財団法人・痛風財団のガイドラインによると、食品100g中のプリン体量がどれくらいかによって以下のように定められています。

  • 50mg未満……極めて少ない
  • 50~100mg……少ない
  • 200~300mg……多い
  • 300mg以上……極めて多い

で、カニのプリン体はというと、

  • ズワイガニ……136mg
  • タラバガニ……97mg
  • カニ味噌……152mg

この中ではカニ味噌が若干多いくらいで、どちらかと言うと全体的に少なめです。

他の食品と比較しても決して多いとは言えません。

0mg
白米 26mg
イカ 161mg
カツオ 211mg
豚レバー 285mg
マイワシ 306mg
干ししいたけ 380mg
あん肝 400mg
煮干し 746mg

 

これを見るとカニよりもプリン体が少ない食品もありますが、カニよりはるかに多い食品もたくさんありますね。

ただ、ガイドラインによると、1日のプリン体摂取量は400mg以下であることが望ましいと記載されているので、確かにカニが美味しいからとたくさん食べてしまうと1日の許容量は超えてしまうかもしれませんし、逆にこの表の中では1番プリン体の多い煮干しも、1日で100g食べる人はなかなかいないことを考えると一概に「多い」「少ない」とは言えないのかもしれません。

 

結局は・・・

結局は、「カニは他の食品と比べても特別プリン体が多い食べ物ではありません。が、美味しいからと食べ過ぎると痛風を招く一因になり得るでしょう。」ということになると思います。

ただ、カニは年がら年中食べられるものでもありませんし、食べる機会があったときにはせっかくですからプリン体のことなんて気にしないでパーッと楽しんじゃうのも悪くないと思います。その方が美味しく食べられますしね(*^-^*)

それでもやっぱり気になる・・・と言う方はカニ味噌より身の方を食べるようにしましょう。そしてカニの中でも比較的プリン体の少ないタラバガニを選ぶといいのではないでしょうか。

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